内閣不信任案提出の決断無くして立民の明日は無し

立民が内閣不信任案提出に慎重との報道を目にします。
本当だとしたら政局音痴も甚だしいです。

消費税の税率アップの張本人の野田代表が食料品限定とはいえ減税に踏み切りました。
物価高が国民生活を傷めつけているとのメッセージのはずです。

石破内閣がこの事態を放置することは許されないと考えたからだと思います。
清水の舞台から飛び降りたわけです。

無視されれば政治的行動として内閣不信任案の提出につながります。
他の野党がどんな対応を取るかどうかとは無関係です。

参院選が目前に迫ってきました。
立民は国民民主や維新に押され国会での存在感は薄いです。

食料品の消費税減税は起死回生の一手として打ったと思いたいです。
野党第一党が消費税減税をめぐる議論の主導権をとれば政局を動かすことができます。

国民民主の玉木代表が立民の減税策は不十分だと盛んにメッセージを発してます。
消費税論議の主導権をめぐるつばぜり合いです。

野田代表としては玉木代表のこうした動きは願ったりかなったりのはずです。
消費税減税を当面の物価高対策として断行することでは一致しているからです。

共産とれいわは消費税そのものを無くすことを主張してますので異論はありません。
維新だけが高校教育無償化で与党と合意しているので判断が問われます。

維新がどっちに振れるかは見ものです。
例によって党内がかんかんがくがく状態に陥るのではないでしょうか。

維新が揺れ動き始めると与党特に公明党は落ち着きません。
思わぬハプニングで衆院解散、衆参同日選挙にでもなったら大変です。

自民党は最終段階で与野党協議の場を提案し議論を収めようとするはずです。
けるかどうかは現段階では判断が付きません。

トランプ関税対応で大わらわの状況の中での内政の混乱は避けるかもしれません。
勢いで突き進む可能性もゼロとはいえません。

国会大詰めの攻防は立民の内閣不信任案提出決断から始まります。
野田代表は逃げては駄目です。