義理と人情も政治の大切な行動規範
義理と人情で身を処す時があります。
あの時に世話になったのでこの局面で恩返しするという行動です。
個人ではなく自治体レベルでもあります。
大災害で苦境に陥った時に救いの手を差し伸べてくれた地域に恩返しをするとかです。
開成町にはごみ処理場がありません。
小さく平坦で人口密度が高く適地がないのが理由です。
山間地域を多く抱えている山北町と共同で清掃組合を作り処理を続けてます。
このほど近隣1市5町で共同処理をする方向性がまとまりました。
1町だけ反対の意向を示しました。
山北町です。
建設予定場所は南足柄市の最北端で河川を挟んで山北町と隣接していて反対意見が根強いのです。
湯川町長は立場上反対せざるを得なかったと推測します。
この手の広域事業は全会一致が望ましいです。
これまで山北町にお世話になった開成町が傍観するのは望ましくありません。
町長1期目の山神町長が踊るのはしんどいとは思います。
でもこういった場面に汗をかく姿勢を示すことは政治家として器を大きくします。
共同建設の方向性は元に戻せません。
それでも山北町民に納得してもらえるよう最大限の努力が必要です。
首長が揃って山北町で説明会を開催することも選択肢だと思います。
山北町民に我慢を強いるのですから配慮があって当然です。
ベテランの加藤南足柄市長が男気を出してくれればいちばん話が早いです。
ごみ処理の広域化という大義のため一肌脱いでもらえば状況が変わります。
古い話になりますが南足柄市内に1市5町のし尿処理場を建設する際も反対意見がありました。
足柄上郡の町村会長の尾上中井町長と開成町長だった私の父が汗をかき合意を導きました。
今度は南足柄市長が恩返しをする番だとも言えます。
後世に名を遺す義理と人情の行動となります。
山北町を押し切った形での広域事業のスタートは心から祝うことができません。
足柄地域1市5町の首長は器の大きさが見られていることを忘れないで欲しいです。