小さくてもキラリ路線とは挑戦者魂の貫徹
神奈川大学のまちづくり講義の中心テーマは小さくてキラリ路線の意義です。
一般的な誤解を解きたいです。
二宮金次郎像の誤解を解くのに似てます。
薪を背負ったけなげな少年を半分同情しながら讃えているのが一般的です。
二宮金次郎の実像は全く異なります。
合理的な判断に基づいて疲弊したの農村再興に尽力しました。
けなげな金次郎像は国家に奉仕する価値観を植え付けようとする印象操作の側面があります。
色眼鏡を外さなければなりません。
小さくてもキラリ路線のまちづくりも苦しくても懸命に努力する姿と見るのは誤解です。
政府が主導するまちづくりの方向性に沿った内容を遂行するとは限りません。
むしろ政府がやらなければならない課題を先んじて実現する意味あいが強いです。
挑戦者魂にあふれています。
何度も紹介して恐縮ですが開成町の小中学校給食実現はその象徴です。
1965年に人口6千人の町が踏み切ったのです。
実現出来ずにいる巨大都市横浜より60年先行してます。
小さくてもキラリ路線が画期的な成果をもたらした事例です。
世界に目を転じると小さくてもキラリと輝く国づくりにまい進した大統領がいます。
先に死去の報が流れた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領です。
人口339万人で横浜市より少ないです。
ムヒカ大統領は人の数より牛の数の方が多いと語ってます。
ムヒカ大統領と言えば飽くなき成長を追い求める現代資本主義に警鐘を鳴らしたことが有名です。
18日のブログで哲人政治家の代表選手として紹介しました。
自らの農場で質素な暮らしを貫徹している大統領の鋭い問いかけは説得力がありました。
贅沢な暮らしを満喫している先進諸国のあり方をその姿が喝を入れています。
モヒカ大統領の存在を言論以上に際立たせているのは実績です。
再生エネルギーでほぼ国のエネルギー供給がまかなえる国にしました。
地球環境保全の最前線に小国を立たせたのです。
小さくてもキラリ路線の金字塔です。