バイオマスエネルギーで地域活性化の挑戦は続いてます。
昨日、酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会の実務者の打ち合わせがありました。提案が徐々に形になりつつあると感じました。
バイオマスエネルギーを使って小さな野菜工場を立てようという動きは沖縄で取り組みが進んでおり、その技術を応用しようと考えています。
(写真はプラネットの野菜生産システム)
愛知県豊橋市に本社を置く施設園芸の草分けの会社であるプラネットが沖縄で野菜工場の操業を始めました。設備の簡便な水耕栽培方式です。
レストランやスーパーでの評価も高いということです。我々も注目していた企業で愛知県に視察にも行きました。沖縄で進めているやり方を取り入れようとしています。
とりあえずは小さく実証実験を行います。プレハブ程度の小屋があれば十分ですが温度管理が必要なので空調が不可欠です。電気代がかかります。
将来的にはビニールハウスにして温度管理はバイオマスというのが理想です。原油代が相当に上がってきているのでバイオマスへの期待は高いですので実現に向けて進みます。
もっと大掛かりな提案としては、薬草生産への挑戦があります。神奈川県と地域の自治体、農業者が共同して協議体を作り進めようと考えています。
(富士フイルム化粧品 ホームページより)
富士フイルムとタイアップすることを目指してます。富士フイルムは、医薬品や化粧品にシフトを始めています。足柄地域発祥の超一流企業です。
地域で栽培した薬草を原料に医薬品や化粧品ができれば新たな経済循環が始まります。黒岩知事が提唱している未病、いわゆる健康づくり産業にも合致します。
神奈川県当局には数度にわたり提案を重ねました。非常に好意的な受け止め方です。具体な動きにするためには協議体の設置が喫緊の課題です。
まだプラン作りが進んでいないのが開成町の造り酒屋瀬戸酒造の再生です。バイオマスエネルギーを活用して酒蔵がよみがえったら画期的です。
酒米の生産にもつながりますし農家レストランが併設されれば取れたての食材を提供するため農業の再生にもつながります。何としてでも成功させたいです。
生産から消費までをセットで考える農業の六次産業化が課題です。瀬戸酒造の再生の物語は絵にかいたような農業の六次産業化です。
(写真は、瀬戸酒造 神奈川地域情報より)
酒蔵のご主人が納得できるような構想をまとめることが当面必要です。改修費用などがかさみますので資本家の獲得も不可欠です。
小さな野菜工場、薬草生産、酒蔵の再生。どれも夢があります。元気な足柄平野を支える土台となります。必ずやり遂げます。