”田舎モダン”で少子化に待ったをかける
出生者数70万人割れの衝撃は大きいです。
一昨日のNHKニュース7で詳報してました。
女性が一生に産む赤ちゃんの数を示す数値に合計特殊出生率があります。
1.15で1947年に統計を取り始めてから最も低い数値です。
都道府県別に合計特殊出生率を見るとひときわ目立つのは東京都です。
47都道府県でただひとつだけ1を割り0.96です。
若い人は活気に憧れて大都市東京を目指します。
その結果が未婚となり少子化の速度を高めているという大きな矛盾が横たわってます。
東京都が手をこまねいているとは言いません。
豊かな財政を活かし破格の少子化対策を打ってます。
将来の妊娠に備えた卵子凍結にも最大30万円の支援が出ます。
無痛分娩への最大10万円の支援が10月から始まります。
18歳以下の子供全てに月5千円の手当が支給されます。
9月から全ての子どもに対して保育料の無償化が始まります。
出産や子育て関連の予算の総額は2兆円です。
大盤振る舞いをしても少子化の流れは止まる兆しが見えません。
政策の検証が必要です。
現行の補助だけでは補えない高額の家賃など生活費に原因があるかもしれません。
出生率を高めようと思うならばこども政策にさらに予算をつぎ込まなければなりません。
東京都と言えども耐えられるかどうかわかりません。
東京以外の地域は東京に出なくても心地よく若者が暮らせる環境づくりが必要です。
首に縄をつけるわけにはいきません。
東京の真似をするのではなく東京にはないものを磨き勝負する発想が不可欠です。
豊かな自然環境を守ることがいっそう重要です。
開成町が発信している”田舎モダン”という考え方は参考になります。
首都圏のはずれという利点を生かしてます。
東京にほど近く便利ですが田舎のような美しい自然景観が保全されてます。
子育て世代にアピールできます。
2021年の合計特殊出生率は1.64で神奈川県ではいちばんです。
踏ん張ればやり様はあります。