内閣不信任案提出の大勝負が見たい

国会会期末の22日まで2週間を切りました。
焦点は立民の野田代表が内閣不信任案提出を決断するかの一点に絞られました。

立民は年金法案で自民党と出来レースと思える妥協をしました。
内閣不信任案提出を避けるためこざかしい芝居を打ったと見ています。

こうした水面下のうごめきは脱却しなければならない昭和の政治です。
公明正大さを目指して欲しいです。

小泉農水大臣の登場で自民党の復調の兆しが見えます。
マスコミの世論調査で石破内閣と自民党の支持率のアップが顕著です。

NHKの6月調査では石破内閣支持率は6%アップで39%です。
自民支持率も5.2%上がり31.6%。

立民と国民はともに1.8%減少でそれぞれ5.8%と5.4%。
一気に流れを反転させるのは無難しいと見る向きが多数でしょう。

しかし政界は一寸先が闇。
何が起こるかわかりません。

野田代表は総理だった2012年、解散に踏み切り壊滅的敗北を喫しました。
党首討論で野党自民党の総裁だった安倍晋三さんの挑発に乗りました。

解散の大義名分は解散を口にした以上はウソはつかないとのことでした。
敗北必至の困難な状況であっても信条を貫きました。

政権交代と公約しながらいざという時に逃げるのは国民にウソをついたのと同じです。
当時とは比べ物にならないぐらい政治環境は好ましいのに信条を貫かないのは納得できません。

小泉農水大臣への国民の期待は高いです。
しかし見栄え重視の劇場型手法が功を奏するか見極めはまだ早いです。

日本の食糧問題を根っこから議論するチャンスです。
劇場型政治に真っ向勝負で議論を挑めば十二分に対抗できます。

与党は消費税減税の議論も中途半端なまま現金給付を言い出しました。
税収が予想以上に伸びた分を還元するとの理屈ですが見え見えの選挙対策です。

野党第一党がこんな場当たり政治を許して良いのでしょうか。
野田代表が政権交代を目指し内閣不信任案提出の大勝負に出ることを期待します。

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