立民野田代表、自民党に塩を送り体制を守る
内閣不信任案の結論が出ました。
立民野田代表は政治的空白を作る時期ではないとして回避しました。
体制を守ることを優先したと言えます。
野田代表はこれまで「適宜適切(てきぎてきせつ)」に判断と繰り返しました。
そもそも「適宜適切」なんてありません。
やるかやらないかです。
賛否両論があるので基本の構えで決まります。
与党にすり寄る道を行くのか野党らしく勝負するかです。
野田代表は2012年の解散・総選挙で当時の民主党政権を瓦解させました。
2009年には300議席を獲得したのになんと57議席に終わりました。
安倍長期政権の誕生へとつながりました。
野田代表は最大の功労者だといえます。
見間違ってはいけないのは野田代表は民主党政権を壊そうとしたのではないということです。
国家のために消費税増税に踏みきり結果として選挙で壊れたのです。
所属政党よりも体制を守ることを優先します。
これが本性です。
新たな体制を創ろうと蛮勇を振るうタイプではありません。
壊すことに対し本質的に恐怖心があるからだと思います。
育った環境を通じて身に着いたものです。
DNAです。
参院で与党は非改選が75議席もあり50議席が過半数ラインです。
この低いハードルが注目されるほど自民党は低調でした。
ここに救世主として登場したのが小泉進次郎さんです。
小泉劇場型手法でコメ騒動と戦う正義の味方を演じてます。
小泉劇場を阻止するにはもっと大きなシアターを用意しなければなりません。
その舞台こそがこそが衆参同日選挙です。
かつてらつ腕を振るった小沢一郎さんが内閣不信任案提出にこだわっていたのはこのためです。
大勝負を仕掛けた者にしかわからないカンのようなものだと思います。
野田代表の決断は自民党に塩を送ったのといっしょです。
野党第一党の党首として勝負をかけるのではなく体制を守ることを優先しました。
いざという時に逃げ出しました。
立民にとって厳しい参院選になると思います。