国民民主玉木代表の捨て身の勝負に期待

飛ぶ鳥を落とす勢いだった国民民主が下降線です。
山尾志桜里さんの擁立が一因だと言われてます。

確かにそうした側面はあります。
会見をしたらその翌日に公認取り消しはえげつないです。

私は本質的な問題が横たわっていると思います。
玉木代表の政治スタンスです。

江藤拓前農水大臣への対応は不可解でした。
江藤さんは米価高に苦しむ国民の気持ちを逆なでしました。

玉木代表は驚いたことにこの問題発言を当初は容認する態度でした。
「辞めるような話ではないがちゃんと仕事をしてほしい。」。

その後党の方針は辞任要求へと一変しました。
党首が判断を誤ったことになります。

総理候補と目されるようになり政府に宥和的な姿勢を取った可能性を疑ってます。
そうとでも考えなければ理解できない反応でした。

5月28日の衆院農水委員会でした。
玉木代表は質問に立ちこう切り出しました。

「今日で54回目の質問です。」。
農政通であると小泉進次郎農水大臣にそれとなく圧をかける意図を感じました。

その直後に飛び出したのが例の「エサ米」発言でした。
自己顕示したいとの心のすきがこうした発言の背後にあると思います。

順調だった党勢に陰りが見えた矢先に小泉農水大臣がさっそうと登場しました。
奇妙なライバル心もあったと想像します。

玉木代表は庶民の育ちで文武両道、大蔵省で天下国家の匂いを嗅いできました。
残る課題は総理にふさわしい胆力を身に着けられるかどうかにあると思います。

それは捨て身の勝負をかけることによって会得するのだと思います。
胆力が養われれば立ち振る舞いから軽さが消え凄みをまといます。

国民民主は1%の政党支持率から急上昇しました。
多少落ちようが開き直りが欲しいです。

国会最終盤となりました。
立民が内閣不信任案を提出するかどうかが焦点です。

玉木代表から野田代表に対し不信任案提出を求めて賭けに出たらどうでしょう。
その捨て身さは玉木代表を見る眼を一新させると思います。