神奈川県三浦市、アマチュア市長らしさに活路あり
三浦市長選で6期目を目指した吉田英男市長が落選しました。
現職がまさかの坂を転げ落ちるパターンでした。
小泉農水大臣のおひざ元で自民系首長の落選です。
多選のためで国政との直接の関連はないと思いますが反自民の導火線にはなり得ます。
22日に投開票される横須賀市長選に注目してます。
3期目を目指す現職もまさかの坂でころんだとしたら自民への逆風は強烈です。
神奈川新聞によれば吉田市長はこれまでの実績を前面に出したとのことです。
長期政権批判に焦点を絞った対立候補にとって好都合です。
三浦市は消滅可能性都市とされてます。
実績で勝負は逆効果です。
対立候補は43歳で子育て世代ですので多選阻止の勢いに火をつけたと推測します。
吉田市長は初当選した時の気持ちに戻って新政策を打ち出す必要がありました。
吉田市長の応援団も負けるはずないと高をくくっていたに違いありません。
現職落選のパターンにはまりました。
新市長の出口嘉一さんは政治経験は皆無です。
議会がオール野党状況の中での市政運営はひどく厳しいものとなります。
選挙で勝ったことで自らの力を過信することは禁物です。
多選批判の勢いに乗って幸運の女神がほほ笑んだに過ぎません。
副市長の任期が来月に迫ってますのでこれが最初のハードルです。
アマチュア市長が下手に動いては墓穴を掘ります。
副市長選任も含めて退任する吉田市長に頭を下げ相談するのがいちばんです。
5期務めたベテラン市長に敬意を表するのは恥ではありません。
行政スタッフの信頼がなければ何もできないことを学んで欲しいです。
4年間かけてじわりと前進です。
アマチュア市長らしさを存分に発揮できる分野があります。
積極的に外に出て市民との対話を重ねることです。
吉田市長は当選を重ね普通の市民から見て雲の上の存在だったはずです。
距離を近づけることです。
市民の声を聴いていれば政策の優先度が見えてきます。
判断出来たらあとは挑戦あるのみです。