石破政権危うし

1989年7月私はNHK選挙班で実務の責任者でした。
社会党のおたかさんこと土井たか子委員長が時の人でした。

参院選で遊説に回るとどこも黒山の人だかりでした。
自民過半数割れの衝撃は覚えてます。

消費税導入、リクルート事件、農産物の輸入自由化3つの逆風が自民党を襲いました。
消費税減税、自民党の裏金問題、コメ価格の高騰とトランプ関税が争点の今と似通ってます。

東京都議選で完敗は自民と維新です。
自民は前回より12議席減って21議席で史上最低、維新は6議席全て失いました。

候補者全員の完勝が至上命題の公明も22人中2人落としました。
2025年度政府予算案に賛成した3党が揃って敗れました。

共産は5議席減で14議席。
立民は2議席増の17議席で微増でしたが都議会野党第一党になりました。

国民は9議席、参政が3議席で台風の目というほどではありません。
小池都知事の都民ファーストは前回と同じ31議席でしたが自民の惨敗で第一党です。

小池都知事は前回選挙と異なり前面に出ての選挙戦でした。
それで現状維持はむしろ敗北だと思いますがマスコミは持ち上げてます。

堅いはずの公明が揺らいでいるのは自民にとって気がかりです。
公明が比例代表と選挙区で10を何議席越えるかは重大問題です。

仮に10議席しか取れないとすると自民党は40議席を取らないと過半数に届きません。
前回選挙で自民の比例代表議席は18です。

逆風の現状からすると減ります。
5議席減れば比例代表で13議席公明の10と足して23、残り27議席必要です。

選挙区選挙で13ある複数人区は取ると仮定して32ある1人区で14取ることが必要です。
14勝18敗で収まるかです。

都議選の結果を踏まえると微妙です。
参議院でも与党が過半数割れした場合は政変必至です。

石破総理は与党で過半数死守で政治生命をかけることになります。
緊迫度を増す国際情勢を受け有権者の意識が変化するかで決まるとみてます。