選挙のNHKの看板に偽りあり?
今回の参院選の焦点は与党が過半数を維持するかどうかです。
マスコミ各社は取材にしのぎを削っていると信じたいです。
5日朝日新聞は過半数微妙と報じました。
同じ日の日経新聞は過半数維持の勢いでした。
根拠はともに世論調査が主です。
それ以上でも以下でもありません。
世論調査が正確なら当たり逆なら外れです。
調査を記事にしているだけで取材が入り込む余地は少ないです。
2月東大先端研が政党支持に関する世論調査に基づき鋭い指摘をしていました。
30代以下の特に右寄りの支持層が国民民主に流れていると分析してました。
数は少ないが左寄りの支持層はれいわで2極化しているということでした。
維新は埋没でした。
その後候補者選考などで国民民主が変調を来たしました。
国民民主が引き寄せた支持層が分散し、参政党がその層を引き寄せているように見えます。
世論調査を根拠に報道するのであれば説得力ある分析が欲しいです。
投票先を探るだけのあてっこゲームみたいな報道は卒業です。
選挙報道はNHKの看板のひとつでした。
私自身も記者時代はっぱをかけられ踏ん張りました。
この頃ちょっと変です。
都議選の江戸川区の出口調査の報道です。
私が応援している完全無所属の上田令子さんは出口調査で定数ギリギリの5位でした。
結果は2位です。
ちなみに朝日の出口調査ではトップでした。
出口と結果が違い過ぎますので説明は不可欠です。
もっとおかしかったのはお隣の江東選挙区です。
完全無所属の三戸安弥さんは5万1千のダントツの一位です。
全候補者の内で最高得票数で2位とは2万票差でした。
それでも当選確実は遅れました。
私のようにNHK選挙班を担当した者にとっては理解できない現象です。
選挙のNHKとしてはあってはならない事件です。
選挙報道戦略が間違っているのか取材力が乏しいのか人手が足らないのかわかりません。
選挙のNHKの看板が危ういことは紛れもない事実ですので奮起を期待します。