山尾志桜里論
政界に通じている先輩のひとことが気になりました。
「俺は山尾志桜里に入れるよ。」。
自宅周辺で公示当初ポスターが張れてなかったとのことです。
同情心が働いたようです。
公認騒動をめぐる国民民主の山尾さんに対する仕打ちにも違和感を持ったようです。
心情は理解できます。
兵庫県の斎藤知事の事例があります。
判官びいきがネットで拡散し票が伸びる可能性はありうると思いました。
私は元記者ですので現場を見て判断するタイプです。
8日大学の講義のあと東京・新橋駅前で開かれた山尾さんの街頭演説会に足を運びました。
直前に街頭演説していた立民候補の3倍ぐらい人が集まってました。
無所属で動員はかけれませんので山尾さんに対する有権者の関心はあることがわかります。
演説を聞きながら配布されたチラシに目を落としているうちにだめだと直感しました。
幼いころからのきらびやかな学歴が事細かに書かれていました。
学歴がどんなに華麗でも不倫の疑惑がかぶせられていることを見ぬふりをしています。
山尾さんにとっていまや学歴は邪魔なのです。
不倫と縁遠いはずの人が不倫した疑惑を印象付けるだけです。
幼いころからエリートであったことにすがっても防波堤にならないことに気づきません。
山尾さんは女性天皇を主張してます。
女性天皇の実現を目指すことは私も大賛成です。
女性天皇の実現に政治生命をかけるのならば一点突破です。
そのくらいの国家の重大事です。
チラシに憲法改正を始め他の政策も掲げられていました。
ひとつに絞り込むまで開き直ることに腰が引けたのだと思います。
山尾さんは子どもの頃ミュージカルの主役に抜てきされた経験があります。
今もその時の高揚感を引きずっているように思えてなりませんでした。
スターだった時が原体験として頭から離れないのだと思います。
立派な学歴とは裏腹に成熟し切れないまま成長した政治家の姿が目に映りました。
泡沫候補ではありません。
当選は遠いです。