大都市と水源地域の関係人口を増やす

石破総理の肝入りの地方創生策に「関係人口を増やす」が挙げられてます。
○〇ファンを増やす取り組みの発展形です。

注意しなければならない大切な点があります。
国の指示に従うのではなく主体性はあくまでも地方の側が持ち住民が積極的に動くことです。

神奈川県で注目すべき関係性があります。
横浜市と山梨県道志村との間で続けられている水の交流です。

横浜の水道は明治時代に水源を道志に求めて開設されました。
道志村の山林の3割は今も横浜市の水源かん養林です。

横浜と道志村ほどではありませんが川崎市と山北町も交流事業を続けています。
山北町を流れる酒匂川の水は川崎の水道水となっているからです。

山北町を越えて広く足柄地域として捉え交流を進めたいと考えました。
住民側から積極的に動くことにしました。


足柄の歴史再発見クラブは6月新たに『改訂新版 富士山と酒匂川』を刊行しました。
1707年の富士山大噴火後の酒匂川の洪水を治めたのは川崎宿の名主だった田中休愚です。

今でいえば川崎市長が政府の命令で直接治水工事を行ったようなものです。
冊子にはこの辺りの歴史が詳しく書かれています。

8月お盆休みのあと川崎を訪れ休愚の遺跡を回るとともに川崎市の学芸員の方と意見交換します。
来年は休愚の治水工事の完成から300年ですので交流を深めます。

10月15日には川崎でコンサートを行います。
場所は川崎が誇るミューザ川崎シンフォニーホール市民交流室です。

「あしがらと川崎を結ぶ懸け橋コンサート」と銘打ちました。
主催は足柄地域でクラシックを根付かせようと活動を続けている「金太郎ムジカファミリー」です。

代表のソプラノ歌手の橋本京子さんが川崎の洗足学園音楽大学の出身です。
洗足の卒業生らを中心にコンサートを行います。

こちらも住民の立場から関係を深めて行こうとの取り組みです。
地域住民が主体となって企画立案し神奈川を代表する躍進都市川崎との交流を盛んにします。