あじさいのまちづくり哲学

神奈川大学のまちづくり講義が22日で終わりました。
開成町のまちづくり哲学を再確認しました。


町北部のあじさいの里が開成町のまちづくりの象徴です。
長期展望のまちづくり計画に基づいて農業と景観の共存共栄を目指しました。

それが観光資源へと成長し町を代表する地域資源となりました。
私の前任の山本久雄町長は「全町公園化」構想を打ち出しました。

私は山本町長の考えを発展させ開成町を「足柄平野のシンガポール」にすると打ち上げました。
シンガポールのように計画的に美しい街を創ろうとしました。

新しい開成町の総合計画は土地利用方針を変更しました。
あじさい里のある一帯を「ふるさとゾーン」としてきたこれまでの位置づけがなくなりました。


あじさいの里を支えてきた考え方が揺らいでます。
あじさいの里がなければかやぶき屋根の古民家再生もなかったことを忘れてはなりません。


あじさいはひとひらひとひら微妙に異なっていても全体として調和が取れている花です。
多様性と調和を体現する花です。

あじさいのまちづくり哲学とは多様性と調和を志向するものです。
分断と対立を乗り越えるまちづくり哲学だと自負してます。

あじさいの町開成はあじさいの里の景観を守るだけで満足してはなりません。
多様性を大切にしつつ調和のとれたまちづくりを目指すことが求められています。

開成町に住む外国人は人口のまだ1%程度です。
今からいかに共生していくか果敢に挑戦してこそあじさいのまちづくり哲学の町と言えます。

誰であってもみんなで調和の取れた暮らしができる町が目標です。
移住者に対しておおらかで住民の町政への参加意欲が高い町だから挑戦できる課題です。

多様性と調和の追求は世界の課題です。
問題解決に向けた処方せんを見い出せたら世界に発信できます。

学生にかけた最後の言葉は、頑張れ、勇気を出せ、心ときめくことに挑戦しろでした。
目標を見失わなければ失敗しても大丈夫と付け加えました。