大学生のまちづくり提案より6~開成町のまちづくりの応用~

神奈川大学まちづくり講義の試験レポートで開成町のまちづくりを応用した提案がありました。
兵庫県宝塚市のまちづくりでした。

”タカラヅカ”のある宝塚です。
NHK神戸放送局時代、宝塚市に住んだことがあるので懐かしかったです。

阪急宝塚線の仁川(にかわ)が最寄り駅でした。
目の前に阪神競馬場があり緑豊かな住宅地でした。

「持続可能な環境にやさしい豊かなまち」にすると理想を掲げていました。
南北21.1キロ東西12.8キロの細長いまちを3分割して特色を生かすアイデアでした。

自然エネルギーの拠点地域、農業と共存する住宅地、行政機関や娯楽機関のある市街地です。
山間部の北部を再生可能エネルギーの供給拠点にする発想に斬新さを感じました。

宝塚市の北部は300メートル級の山があり水力発電のダムがあります。
地の利を生かし小水力や風力など再生可能エネルギーの発電所を集中立地するというのです。

可能な限りエネルギーを地域内で自給自足しようというアイデアです。
持続可能性にこだわっていました。

中央部は農業との共存共栄を図る住宅地としてました。
住居と農業を結び付けるアイデアは秀逸です。

宝塚劇場などがある南部の市街地は活気ある空間を創り出すとしてます。
住宅建設は逆に制限するとのことです。

土台となったのは講義で解説した開成町の土地利用方針です。
町を3分割するというわかりやすさがまちづくりのアイデアを喚起するのだと思います。

開成町のまちづくりのデザインは1965年から1975年の間に確立しました。
私の父の町長3期目までの時期と重なります。


町北部の農村振興区域は「ふるさとゾーン」として位置づけ「あじさいの里」となりました。
住宅地の中央部は「暮らしゾーン」、南部の開発エリアは「ときめきゾーン」。


現在の山神町政は総合計画の3分割の土地利用方針の記述を変えました。
まちづくりの土台となったわかりやすい大方針の復活を期待して止みません。