誰でも戦争の”語り部”になれる!
終戦の日は暑かったです。
神社の境内にある忠霊塔の前で戦没者の慰霊を行いました。
午後は開成町遺族会恒例の平和の集いがありました。
開成町在住のピアニスト小澤由美さんによる「パリは燃えているか」の演奏がありました。
NHKのドキュメンタリー番組「映像の世紀」のテーマ音楽です。
1944年6月連合国軍のノルマンディー上陸作戦を追いかけた回を一部視聴してもらいました。
味方であるはずの連合国軍の空爆で民衆が3万5千人犠牲になりました。
戦争は民衆に多大な犠牲を強いてその事実はうずもれがちです。
続いて南足柄在住のソプラノ歌手橋本京子さんによる歌唱です。
「長崎の鐘」「いのちの歌」「ふるさと」の3曲でした。
パネルディスカッションの進行役は私が務めさせてもらいました。
話しが進むにつれて「語り部」をいかに養成するかが主なテーマとなりました。
県立足柄高校歴史部の生徒がパネリストのひとりだったため若い力に期待が集まりました。
地域の戦争の歴史を学びそれを地域の人々に伝えていく役割です。
足柄高校歴史部は歴史研究の分野で全国有数の活動実績を誇ってます。
南足柄市に存在した外国人捕虜収容施設の歴史を丹念に追いかけました。
玉音放送を流したことで知られる山北町の鉄道のトンネルを利用した通信施設の歴史を探求してます。
現地を訪れインタビューを重ねました。
高校生ですのでもちろん戦争体験者ではありません。
しかし学んだ戦争の歴史を深く理解できれば発信者、すなわち”語り部”になれます。
若いのでインターネットを活用しての発信も期待できます。
高齢者より強力な”語り部”になれる可能性を秘めてます。
戦争体験者が全人口の1割に満たなくなり記憶の風化が叫ばれます。
しかし体験者の減少だけが原因ではないと思います。
戦争の歴史を学べば誰もが””語り部”になれるのですから補えるはずです。
”語り部”となる意欲があるかどうかの問題の方が大きいと思います。