ゼレンスキー大統領の和平への早期決断を期待

米ロ首脳会談でウクライナ戦争の大前提があっさりと覆されました。
プーチン大統領はしてやったりでしょう。

ウクライナとロシアは兄弟のような関係だとプーチン大統領は発言してました。
兄弟げんかに他国は口出すなということでトランプ大統領は容認してます。

NATOの東方への拡大が今日の状況を招いた根本原因との主張に正当性を与える理屈です。
欧米諸国の方がロシアを追い込みロシアは止む負えず反撃したという論理展開です。

戦端を開いたロシアは免罪ということになります。
ウクライナはロシアのいうことを聞けとなりかねない論理です。

この論理はウクライナのクリミア半島などをロシアに割譲することにつながります。
ウクライナの戦争継続のカギを握っているアメリカがロシアに味方しているからです。

ロシアにとってはすっきりとした論理構成で願ったりかなったりです。
領土を得られれば多大な犠牲者を出したプーチン大統領の失政は陰に隠れます。

ウクライナは停戦という大前提は崩せず領土割譲を簡単に飲むとは思えません。
それでも私は和平へと舵を切ることを期待してしまいます。

ヨーロッパは頼りになりません。
ロシアが攻撃の手をゆるめることはあり得ませんので戦闘が長引けば犠牲者は増え続けます。

戦争を続けられるかどうかはアメリカ次第ですのでアメリカにすごまれると厄介です。
気まぐれなトランプ大統領の気が変わらないうちに手を打った方が安全です。

国民をこれ以上苦しめてはなりません。
面子よりも命だと思います。

80年前の日本は本土決戦にこだわる軍部の圧力で戦争終結が遅れ無条件降伏となりました。
「耐えがたきを耐え忍び難きを忍び」と天皇は終戦を宣言しました。

国土は焦土と化しましたが日本は復興しました。
ウクライナは日本の歴史を反面教師として欲しいです。

勇ましさに目がくらんではならないと思います。
早期に復興支援を得てロシアに対抗できる国づくりにまい進するのも勇気です。