石破総理の粘りで辞任騒動は9月まで続く…
石破総理は心境を”赤心報国”と語りました。
赤子のような純な心で国のために尽くしたい。
20世紀最大の社会学者のマックス・ヴェーバーの『職業としての政治』。
責任感をふたつに分けてます。
心情倫理的と責任倫理的です。
心情で判断するのか結果責任かです。
石破総理の責任感は心情倫理的です。
純真に取り組むから総理をやらせてと言ってます。
純真であろうとなかろうと大敗したので責任を取るというのが結果責任論です。
ヴェーバーは政治家の資質としてこちらを重視してます。
石破総理がヴェーバーの結果責任論を知らないはずはありません。
封印しているのだと思います。
2007年7月の参院選で自民党が過半数割れした時、石破さんは安倍総理に辞任を迫りました。
結果責任を取れということです。
他人に厳しく自分におうようは好ましい態度ではありません。
人に迫ったからには自分も同じ倫理観で身を処すのが本来です。
しかし石破総理は自分独自の世界に入ったかのような印象を受けます。
旧安倍派の裏金問題にしてやられたとの思いが強いのだと思います。
安倍派幹部だった西村康稔元経産大臣が先陣切って軽はずみな発言をしてます。
裏金疑惑の中心にいたことを棚に上げ退陣を求めてます。
旧安倍派幹部たちが踊り出すと反石破派は世論を敵に回すリスクが高まります。
石破総理は待っている気がします。
本当に責任を取る必要があるのはあの連中だと堂々と言えるからです。
旧安倍派の動きは石破総理の命運を握ってます。
将を射んとすれば馬を射よとの言葉があります。
石破政権の屋台骨の森山幹事長が辞任する事態になれば結果はおのずとついてきます。
選挙で大敗した総理が責任を取らないなんてあり得ません。
その当たり前が通らないとしたら旧安倍派の言動で世論を敵に回した時です。
石破総理のかたくなな態度から見て短期決戦では決着しないと思います。
石破総理と反石破勢力の我慢比べは9月までずれ込むと見てます。