石破総理が衆院を解散すると言い出したらどうなる!

何が起こるかわからないのが政界、一寸先は闇の世界です。
昨今どことなく余裕さえ感じさせる雰囲気を漂わせているのが石破総理です。

断じて辞めない姿勢はオーラをまとい始めました。
50年前の三木おろしの時も総理が辞めないと言い張ると首を取るのは容易ではありません。

三木総理は1976年8月から年末まで4か月余り粘りました。
強みは世論の支持でした。

ロッキード事件が発覚し自民党の金権腐敗体質に対し世論の怒りが沸騰しました。
三木総理は世論の反発を抑えるために自民党の救世主として総理の座に就きました。

三木総理は田中元総理逮捕にゴーサインを出しロッキード事件は一大疑獄事件へと発展しました。
こうした三木総理の仕切りに対し田中派などの主流派は反発を強め引きずりおろしにかかりました。

三木総理が徹底抗戦できたのは世論の支持に加え伝家の宝刀、解散権を抜こうとしたからです。
世論を味方につけた三木総理が正義のためだと解散に踏み切れば勝負の行方はわからなくなります。

解散阻止のため三木おろしは激しさを増しましたが粘りました。
最終的には解散はできず任期満了で暮れの総選挙となって自民党は敗れ三木退陣とつながりました。

三木総理と石破総理が徐々に重なって見えてきました。
旧安倍派幹部らのはしゃぎようを見るにつけジワリと世論の反発が強まる予感がします。

石破総理にとっては粘る正当性というか世論的な背景を得ることになります。
悪いのは旧安倍派の裏金議員連中だという空気感が強まればしめたものです。

この際衆院を解散をしていちから出直そうとの大義名分を手にすることができます。
解散権をちらつかせただけでも衆院議員は心中穏やかではなくなります。

大歓迎なのは国民民主と参政党ぐらいでしょう。
石破総理粘るのならばこのぐらいの大立ち回りを見せてもらいたいです。

総理が不退転の姿勢で臨めば十分可能です。
土俵際から攻め返した総理として歴史に名を刻みます。