大学生のまちづくり提案より1

神奈川大学まちづくり講義の試験レポートの採点が終わりました。
61人です。

経済優先の答案が目につきました。
低迷の時代から脱したいとの願望のように思います。

典型的な提案としてIR=統合的リゾート施設の誘致があります。
カジノです。

4年前の横浜市長選で一大争点となり反対の市民運動の盛り上がりで計画は破棄されました。
その時も学生の反応は異なりました。

50人ほどの調査でしたが賛成が大幅に上回ってました。
若者の経済優先志向を感じましたがその流れは今も変わってません。

横須賀にある日産の追浜工場の跡地に誘致して経済活性化の起爆剤にという提案がありました。
人口減少の続く三浦市の経済活性化の切り札にするとの提案もありました。

驚くべきことに返還された横浜の在日アメリカ軍基地跡地への誘致提案もありました。
2027年に花博が行われる旧上瀬谷通信施設跡地のことです。

花博の関係者が聞いたら目を白黒させるでしょう。
あれだけの反対運動があっても若者たちの志向に変化は見られません。

テーマパークという発想も根強いです。
こちらも開発志向と言って良いでしょう。

巨大な施設の誘致提案だけではなく既存の施設を活かしながらの提案もありました。
厚木市の駅周辺地域をまるごとテーマパークにするアイデアがありました。

今や日本の最強コンテンツであるアニメ作品やキャラクターを活かす提案もありました。
福島県須賀川市をウルトラマンのまちにするというレポートがありました。

生みの親の円谷英二さんが須賀川市の出身だからです。
既に数々のモニュメントが置かれていいるなどウルトラマンのまちづくりは進行中です。

答案ではバーチャル技術も駆使して空き家や廃校をウルトラマンと遊べる場にしようとしてました。
専門用語が飛び交っていて良く理解できませんでした。

デジタルネイティブの若者はこうしたアイデアが無限にあふれ出すみたいです。
若者の力を活かさない手はありません。