伝える力
8月6日広島への原爆投下から80年目の平和記念式典が開かれました。
2人の小学6年生による「平和への誓い」に胸が震えました。
「ONE VOICE たとえひとつの声でも、学んだ事実に思いを込めて伝えれば、変化をもたらすことができるはずです。おとなだけでなくこどもである私たちも平和のために行動することができます。」
被爆の事実をしかと見つめて学び、そのことを心に刻むことの大切さを語ってます。
体験していなくても真心を込めて伝えれば平和に貢献できると宣言してます。
背負った子に教えられるではありませんが子どもたちの力強いメッセージに学ぶところ大でした。
深くうなづいて聞き入りました。
続いて広島市の松井市長の平和宣言がありました。
緊迫する国際情勢下で唯一の戦争被爆国日本の果たす役割を強調してました。
子どもたちの優しい言葉遣いに比べ難しい用語がちりばめられてます。
内容も多岐にわたってます。
どちらが心を動かしたかという点から評価すると圧倒的に子どもたちの方でした。
素直な表現の中にある純粋さが難しい言葉に勝ってました。
子どもたちの言葉は平らな目線でした。
松井市長の言葉遣いにはどこか上から見下ろすような姿勢が感じ取れました。
伝えるとはどういったことなのかを考えるきっかけとなりました。
大原則は最低限平らな目線です。
出来れば少し下がって相手を尊重する姿勢があった方がさらに伝わるように思います。
続いてやさしい言葉づかいです。
難しい言葉は相手を惑わすことはあっても伝える力は乏しいです。
大人は子供たちに学ぶ必要があります。
極めつけの極意は純粋さです。
伝えるためには純粋さが何より大切だと思いました。
どんな複雑な論理展開も純粋さの前では分が悪いです。
真心は断じておろそかにできません。
複雑な言葉を弄して言い負かそうとするのが政治家の常です。
かりに論争に勝てても思いは国民に伝わらないことを肝に命じなくてはなりません。