神奈川産材で新型の合板を作り建物を建てたいです!
昨日は、午前9時に松田町の本山町長、午後は、厚木の七沢にある神奈川県自然環境保全センターで森林再生部の幹部の方とじっくり意見交換しました。
厚木からの帰りに松田町にある神奈川県森林組合連合会の運営する林業センターに立ち寄りました。販売推進課長とも意見交換ができました。
足柄地域の山林再生に取り組んでいる西湘自然環境再生研究会の中心メンバーの中山安弘さんと古館信生さんに案内をしていただきました。
お二人とも元富士フイルムの技術者、研究者です。お二人とも山林再生の取り組みについて色々と話し合うことができて有意義な一日でした。
間伐材が放置されて未利用なままでいることは余りにもったいないという認識からお二人らの活動が始まっています。私も本当にもったいないと思います。
特にC材と言われる虫食い材に着目しています。現在は千葉県にあるバイオマス発電施設に運んで一立米あたり5000円で販売しているということです。
当初は使い道がなくて困っていたようですがバイオマス発電や道路建設の杭などの活用が出てきて動きが出はじまたということです。
(写真は日本初のCLTで建設した社員寮 高知県内 銘建工業ホームページより)
それでも遠くに運んで利用するより近場で利活用する仕組みを作ろうと知恵を絞っています。そこで我々が提案しているのが新型の合板であるCLTです。
つい最近もブログで紹介しました。英語のクロス・ラミネーティッド・ティンバーの頭の文字をつなげてCLTと言われます。
通常の合板と異なり直交で重ね合わせて強度をコンクリート並みにすることができる合板です。ヨーロッパでは十階以上の高層建築が建てられてます。
CLTの優れたところは虫食い材も圧縮して活用できるところです。発電用として燃やしてしまうのではなく建築材として利活用できます。
日本でも来年度中に建築基準法が改正されてCLTによる高層建築が建設可能となります。高知県は尾崎知事が先頭に立って産業を興そうと走ってます。
日本CLT協会という組織も立ち上がりましたが4月に84社、6月6日には139社ですので急増です。国の動向をにらんで関心が高まっています。
神奈川県は林業県ではありません。しかし県西部地域は山林が豊富です。山林の荒廃を食い止める手立てを講じることが必要だと思います。
その手段としてCLTの生産基地を県西部かあるいは静岡県東部に建設しておととしのデータで年間6000立米以上出ているC材の活用を図りたいものです。
ただ現在CLTを生産できるのは岡山県真庭市にある銘建工業ただ一社です。これから日本でも拡大することは確実だと思います。
神奈川県西部でも手を打ちたいです。まずは民間事業でも公共建築でも良いのでモデル的な建物を実際に建ててみてインパクトを与えたいです。
当面は、岡山で製造してもらうしかありませんが、その原材料は神奈川県産材でこれまでは放置されていた材料を活用したとなれば素晴らしいではありませんか。
開成町役場が建て替えの検討を本格的に始めましたので開成町役場を神奈川県産材のCLTで建てたらさぞかし注目を集めるだろうと夢見ています。