石破おろしは長期戦
石破総理の粘りの根っこにあるのは怒りだと思います。
自民敗北の責任をひとりだけに押し付けることへの反発です。
裏金問題の張本人たちが石破おろしにまい進しているのを許せないのだと推測します。
怒りはふつふつと湧き起り続け粘り腰となります。
NHKの最新の世論調査で自民支持層の7割近くが石破総理の続投を支持している事実は衝撃です。
石破総理ひとりの責任ではないという理屈のほうが常識と化しています。
自民党内の石破おろしの動きと世論との間にギャップがあります。
選挙で大敗しても最高責任者が責任を取らない異例の事態もあり得る雲行きです。
お盆の時期で選挙区に戻った自民党の国会議員にどんな声が届くのかが注目です。
各都道府県県連の責任ある立場の方のほかに一般の自民支持層の意見をどこまで探るかで反応は異なります。
もし続投支持の声の方が強いと各国会議員が認識すると流れに変化が出ます。
8月中にまとめられる予定の参院選の総括の記述にも影響を及ぼすと思います。
自民党として裏金問題への対応の甘さに言及せざるを得ません。
石破総理の責任もありますがそもそも裏金問題を起こした旧安倍派幹部らの責任の方が重大です。
あくまでも総裁選を実施するためには党内で徹底した多数派工作が必要となります。
石破総理の続投支持の流れが強い世論の現状からみると更に世論が離れる可能性が高まります。
石破総理の粘り腰はますます強固になります。
石破おろしは長期戦の様相が濃厚です。
石破総理の粘り腰は静岡県伊東市の田久保市長にも影響を与えたのではないかと思えてなりません。
構図は似ているからです。
田久保市長は大学卒業と偽っていたことの責任を取って市長辞職の姿勢を突如転換しました。
背景に伊東市の政治体質を変えて欲しいという世論が根強いとの認識があると考えるほかありません。
世論を背負ったと信じる市長を引きずりおろすのは簡単ではないです。
こちらも長期戦の様相です。