マスコミの政治報道にだまされない

ヤフーニュースの記事が気にかかりました。
元は産経新聞の記事です。

「橋下院政」への批判が強まるというタイトルでした。
橋下とは橋下徹元大阪府知事、維新の生みの親です。

維新内部で橋下さんの影響力が強いことに党内で反発があるとの記事でした。
牽強付会(けんきょうふかい…都合良く事実を解釈すること)に近いと思いました。

一部には当然反発があるとは思いますが党内に亀裂が走るような話ではありません。
記事にしたのは別の意図があるからだとにらんでます。

橋下さんは民放番組のコメンテーターとして華々しい活躍をしてます。
昨今はやけに高市早苗さんの政治スタンスに注文を付け高市さんが反論し騒ぎになってます。

高市さんが舞台に上がってきてくれたのは橋下さんにとって思うつぼでしょう。
高市さんのタカ派ぶりをやゆできて総理総裁候補者としての資質を問題にできるからです。

こうした動きを苦々しく思っている高市さん支持の自民党のタカ派議員は多数いるでしょう。
産経新聞はこうした自民党内タカ派の空気を背景に記事を書いたと読んでます。

憎き橋下を叩けといったところでしょうか。
橋下さんの背後に小泉農水大臣支援の菅元総理の影を察知してのことです。

マスコミを舞台に自民党総裁選は始まっているのです。
特定のメディアだけをうのみにすると見方を間違えます。

コメンテーターや各マスコミが持っている背景を知っておくことが大切です。
橋下さんは言わずもがな維新の後見役ですし産経新聞は自民タカ派に近いです。

朝日はリベラル勢力に親和的ですし毎日も同じ傾向で東京は極端にリベラル色が強いです。
ナベツネさん時代の読売は自民そのものでしたが今も基本的に同じだと思います。

日経は財界の代弁者です。
私が勤務したNHKは中立公正にうるさいですが基本的に体制には逆らいません。

民放は視聴率重視でしょう。
マスコミの政治報道の受け手は背景を知っておかないとだまされることになります。