石破ゾンビ政権の可能性高まる
自民党は参院選の総括がまじかに迫っているはずです。
「はずです」と書いたのは必ずしも当初の予定通りには進まない可能性があるからです。
一昨日は日韓首脳会談でした。
報道によれば外交日程が参院選総括のスケジュールの障害になっているとのことです。
石破総理が参院選の大敗後直ちに辞任をほのめかせば坂道を転げ落ちたことでしょう。
粘ると決断したことで環境が好転しました。
石破総理を追い詰めるはずの参院選総括までもが政権存続の根拠となるかもしれません。
石破総理の指導力に問題があったのか裏金問題を引きずったまま選挙になったことが敗因かです。
石破総理の参院選の選挙方針は判断ミスです。
野党の減税要求に攻め立てられバラマキととられる給付金支給を選挙公約にしました。
石破総理自身が強く否定していた政策に飛びついたのですから有権者の信頼を失いました。
バラバラの野党に政権を任せないとの体制論争で堂々と戦うのが正しい選択でした。
選挙総括でこうした石破総理の指導力に問題があったとまとめるならば石破総理は窮地です。
しかし裏金問題問題の処理が不十分であったことに真の敗因があるとなれば形勢は逆転します。
石破総理も問題があるがそれ以上に旧安倍派の議員らの責任の重さが際立ちます。
石破おろしの主役の面々が実は敗北の原因を引き起こした災いの元に転じてしまいます。
こういった状況に陥ると総裁選前倒し議論にも波及必至です。
前倒しの多数派工作をする中心メンバーの足が止まってしまいます。
石破おろしは長期化の様相となります。
短期決着をしたいのならば野党が臨時国会で内閣不信任案を出すしかありません。
これはありえません。
立民の野田代表にそんな度胸はありません。
6月の通常国会会期末に勝負をかけられなかった政治家の突如変身はありえません。
石破おろしの決定打は無くなります。
石破政権はゾンビ化します。
秋の政局はすっきりとはいかない可能性が高まりました。

