地域とともに歩む先進研究所へ
(富士フイルム先進研究所 研究所ホームページより)
日本を代表するグローバル企業のひとつ富士フイルムの研究所を誘致しようと動き出したのは開成町長の2期目に張ったばかりの頃でした。2002年です。
そこから2006年4月の開業にこぎ着けるまでは、かなりのドラマでした。ブログでも紹介してきましたが今思い返しますと奇跡的です。
富士フイルムにとっても460億円に上る投資は一大決断だったと思います。写真フイルムに代わる新たな製品を開発する拠点として位置付けていました。
開業の時のあいさつで私は、「ひらめきはゆったりとくつろいだ時に生まれます。富士フイルムの研究員がホッとできるような空間を整えます。」と述べました。
富士フイルムの先進研究所と開成町を始め足柄地域が共存共栄していきましょうとの呼びかけです。あの時から8年経過しました。
富士フイルムは、写真フィルムから大きく転じ、デジタル化の荒波を潜り抜けました。医薬品や化粧品部門にも進出しています。
地域に生きる研究所として、優れた研究成果をもっと地域の皆さんに知ってもらう時期に来たと思います。よりつながりが強まるからです。
今週、研究所を訪問する機会がありました。フロアーの一角にこれまでの研究成果や会社の歴史を一般の人たちに見てもらうコーナーが新設されていました。
研究所としても地域との結びつきを強めようとしています。先進研究所とタイアップして研究成果を発信していくタイミングです。
富士フイルムのOBの方々は地域で大活躍しています。そうした皆さんに一肌脱いでもらい先進研究所と地域との連携事業を進めたいです。
例えば、「肌が美しくなる化粧品の秘密」というテーマの講演会を開催すれば、写真フイルムの技術が化粧品にどう応用されたかがわかります。
参加者は圧倒的に女性でしょう。研究所がぐっと身近になるのではないでしょうか。最先端の研究を手掛けている研究員の皆さんの出前授業も人気を博すと思います。
映像を駆使して説明されますので子供たちにとっても興味深いはずです。子供たちの科学への興味関心もぐっと高まると思います。
来年は開成町制60周年です。富士フイルム先進研究所と開成町との結びつきを強めるきっかけにしたいと思います。OBの方に提案を始めました。