酒蔵の再生は、なぜか人をわくわくさせます。
昨日は、午前10時から午後3時まで、酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会の意見交換でした。来月、神奈川県に提案し意見交換する準備でした。
山林と里地が連携することをきちんと示すため山林再生に取り組んでいる西湘自然環境再生研究会と連携していくことにしました。
山林から間伐材を出すことを促す仕組みを作り、その間伐材を新型の合板であるCLTとして製造し木くずなどはバイオマス資源として活用することを目指します。
バイオマス資源の活用先を生み出さなければなりません。小さな植物工場での利用、酒蔵での活用、薬草工場への将来展開を考えています。
山林再生も含めて小さな実証実験や調査、勉強会を行って来年2月ごろに成果をまとめてシンポジウムを実施し発進したいと思います。
(写真は、開成町瀬戸酒造 開成町お役立ち情報より)
午後、開成町の瀬戸酒造を見学させていただきました。現在は、酒造りを止めてしまっていますが、何とか再生できないだろうかと夢見ています。
千葉から酒造りに精通している方にも来てもらいました。蔵元から説明を受けました。製造を止めて時間が経っていますので簡単には再生は不可能です。
新しい機械を入れて全面的にやり直すとなると酒蔵施設の改修費だけで億単位となるでしょう。資本をどのように集めるか相当なハードルです。
ごく小規模の生産でやり直すという手もあります。しかし、それでは採算に乗せることは難しいでしょう。安全や衛生面での管理に問題が出るかもしれません。
先行きの道のりは厳しいように見えます。しかし、開成町は、元々は足柄地域の酒造りのメッカでした。その名声を復活させるのは挑戦し甲斐があります。
富士山から流れ出る良質の地下水があります。周囲は水田地帯です。無農薬でコメ作りに挑んでいる若者も出てきました。酒米の産地復活も狙えます。
酒蔵に農家レストランを併設できれば地元の農産物で作った料理を提供ができます。すぐそばにかやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷、あじさいの里があります。
このような立地条件を考えれば酒蔵再生は実現すると思えてなりません。蔵元が納得できるような提案をまとめて行きたいです。
地元の商工業の振興へと結びつけるのは当然のことです。地元の商工振興会とも意見交換しながら実現に向けて一歩ずつ進みます。わくわくします。