開成町の日曜議会
昨日、開成町で日曜議会がありました。議場があじさいの花で飾られていました。12人の議員のうち11人が質問に立ちました。持ち時間は一人30分です。
時間の都合で最初の3人の質疑応答を聴きました。議場内の傍聴席は満席でした。20人弱です。別席でモニターテレビを見ている方もいられました。
日曜議会は、2005年、町制施行50周年の時に6月議会で初めて実施しました。現町長の府川裕一町長が議長だった時です。10年目です。
質問骨子などを拝見して、開成町議員のレベルアップは、進んでいると感じました。私の町長時代より調査に基づいた実践的な質問が並んでました。
日本創生会議が全国で半数近くの自治体が消滅の危険性があると警告を発したことから人口問題を質問する議員が3人いました。
開成町は都市計画の成功により人口が増え続けていますので危機感が薄いのではと思っていましたが、議員の関心は高く、安心しました。
3人目に女性議員が「しつけ講習講座」の実施について質問しました。素晴らしいやり取りだと感心しました。足で稼いで調査をされてました。
茅ヶ崎市、秦野市などで「そだれん(育てる練習)」という子育て支援プログラムに取り組んでいることを紹介し開成町の積極的な対応を促していました。
質問の歯切れの良さ、丁寧な言い回しに好感を持ちました。力が入るとついつい演説になりがちですが冷静に抑制し、町側の答弁を求めていました。
持ち時間が短いですので深いやり取りは難しいですが時間を目いっぱい使って議論を深めていました。府川町長も大変に参考になったと答えていました。
どこもかしこも財政は決して余裕はありません。少子高齢化で福祉や医療にお金がかかります。夢のある行政を展開するのは簡単ではありません。
首長を始め行政当局だけが意思決定をするというのは難しいです。あちらを立てればこちらが立たずということになりがちだからです。
税収がどんどん増える時代ならば全てに配分可能ですがそうではありません。こうした時代、議会の役割は重くなります。
議会がオープンな場面でどんどん政策提言をしてその中から行政が選択するということの方が住民の納得感が得られやすいからです。
行政に対しておねだりする議会の時代はもう終わりです。議会の政策提言能力が高い議会があるかどうかで町づくりの質が変わります。頑張れ開成町議会!。