拡大を続ける足柄の歴史再発見クラブの活動

民間の小さな郷土史研究会でもやる気になれば様々な取り組みができます。
足柄の歴史再発見クラブの活動が拡大中です。

昨日例会がありました。
21日の川崎方面の視察研修の報告がありました。

川崎市民ミュージアムの学芸員と意見交換できたのはよかったです。
川崎宿の元名主で富士山噴火後の酒匂川の治水で活躍した田中休愚を題材に交流が深められます。

来年田中による堤防の建立から300年を記念して5月開成町でシンポジウムを行います。
川崎市民ミュージアムの学芸員にもパネリストになってもらう予定です。

川崎では年間60回以上田中の治水を小学校の出前授業で教えています。
残念ながら酒匂川の治水の活躍は教えられていないとのことでした。

川崎の出前授業に私たちも参加したいものです。
その場で川崎の子どもたちに酒匂川での田中の活躍ぶりを紹介できます。

田中は1707年の富士山噴火後の酒匂川の洪水から足柄地域を救いました。
富士山が絡む話ですので川崎の子どもたちも興味を持つはずです。

学芸員の方は有名な鉄道マニアで著書をたくさん出されていると伺いました。
クラブの関口会長も鉄道好きは人後に落ちませんので2人の交流が弾むことは間違いありません。

ひとつ前から興味を持っているテーマがあります。
酒匂川の砂利は高度成長期盛んに採取され経済発展に寄与しました。

砂利は鉄道を通じて運ばれましたが神奈川県内の砂利線の歴史をまとめた報告書は目にしてません。
酒匂川の砂利と砂利線の歴史を探るのはどうでしょう。

横浜駅西口で相鉄の関連企業がベイシェラトンホテルを経営してます。
横浜駅に砂利線があって砂利置き場がホテルに生まれかわったものです。

ウィキペディアでは相鉄は酒匂川流域の松田町に砂利採取場を保有していたとなってます。
酒匂川の砂利が横浜まで運ばれていた可能性はゼロではありません。

昨日の例会で問題提起してみました。
関口会長はもちろんほかの方も意欲的でした。