神奈川県山北町の究極の再生策

人口減少が止まりません。
日本の人口は1億2433万人で55万人減少と先月総務省が発表しました。

この危機を救うため政府が盛んに強調しているのが”関係人口”というキーワードです。
日本語としてよくこなれていない言葉を使わざるを得ないところにも困難さが表れてます。

住んでもらいたいのですがそうはいかないので関係を持ってもらう人口を増やそうということです。
追い詰めらえた末の窮余の一策です。

どのように関係を創っていくかが大きな課題であることは言うまでもありません。
〇〇大使になってもらうといった施策がすぐ頭に浮かびます。

関係のある著名人に一肌脱いでもらいまちの宣伝をしてもらうというやり方です。
よほどの有名人がいればいざしらずいないところは頭を抱えます。

特定の人物に頼るのではなくもっと自然な形で関係人口を増やす手立てが必要です。
私は命の水に勝るものはないと考えています。

具体的に言えば水源地と水の消費地の関係を強化することです。
山間にある水源地の人口は減少の一途をただっていても消費地は大都市であることが多いです。

モデルと考えられるのは山梨県道志村と横浜市との関係です。
日本最大の基礎自治体の財政力を活かし横浜市は道志村に広大な水源の森を保有してます。

この関係を参考にしてもっと強固な関係を結べそうなところがあります。
山北町と川崎市です。

山北町は消滅可能性自治体ですが方や川崎市は神奈川県の躍進都市です。
山北町と川崎市が手を結べば山北町のまちづくりは一変します。

明治期に京浜臨海工業地帯を創った大実業家の浅野総一郎は山北町に水力発電所を建造しました。
その電力が川崎の発展の原動力になった歴史もあります。

これだけ深い関係にあるのに活かさない手はありません。
やりようによっては消滅可能性自治体という不名誉な名前は吹っ飛ばせます。

山北町のやる気にかかっていると思います。
日本のまちづくりのモデルとなるチャンスです。