小田急線開成駅開業40周年
開成町70年の歴史で忘れてはならない出来事に小田急線開成駅の開業があります。
1985年3月ですので今年で40周年です。
小田原鉄道歴史研究会という鉄道愛好者の集まりがあります。
会員の方より連絡がありました。
10月12日に小田原駅ちかの「おだわら市民交流センター」で講演をお願いしたいとのことでした。
小田原から大雄山を結ぶ大雄山線100周年と小田急線開成駅開業40周年の記念講演会です。
大雄山線の歴史の深さに驚きました。
今年は昭和100年ですので昭和のスタートと一緒に歴史を刻んできたことになります。
父の供養にもなりますのでとふたつ返事で了解しました。
父は開成駅開業に20年の町長人生を捧げたと言っても過言ではないからです。
私が小学1年生の1963年2月に父の露木甚造は開成町長に就きました。
小田急線開成駅の誘致は小田原に次ぐ副都市を目指す上で中心テーマです。
1975年2月4期目の当選を果たした後の神奈川新聞のインタビュー記事があります。
計画案がまとまっていないと話してます。
反対運動が巻き起こり現在の開成駅近くの空き地に反対のやぐらが建ちました。
土地開発の方法をめぐり合意に手間取ったのです。
1979年2月5期目の町長選挙は大学4年生であった私も選挙の手伝いをしました。
父と一緒に街宣車に乗って開成駅早期開業を訴えました。
1983年2月父は町長を退き翌年4月に死去しました。
駅の開業はその翌年のことでしたので父は生前に駅の開業を見ることはできませんでした。
開成駅は今年3月には快速急行の停車駅となりました。
現在の乗降客数は1万2千8百人強です。
全70駅の中で60番目ですがまだまだ伸びます。
天上の父は20年の町長人生を賭けた開成駅の発展を見守っているはずです。
駅開業40年の今年井戸を掘った人たちの努力を見つめ直すことは意義あります。
更なる飛躍を目指す上で苦難の過去は忘れてはならない歴史だからです。