自民党総裁選を読む

自民党総裁選、一に林、二に小泉、三四が無くて五に高市とブログに書きました。
小泉さんの出馬で林さんの総理総裁はハードルが上がりました。

人気投票では小泉さんと高市さんの争いです。
しかし人気だけで総理総裁は選べないのが少数与党のアキレスけんです。

連立与党の公明党はもちろん野党と良好な関係を築けるかが総理総裁の条件です。
この一点に絞れば林官房長官が最有力候補に浮上します。

私は小泉さんが出馬を辞退し林支持もありうると読んでました。
「自民党をひとつに」との小泉さんの発言の真意をそうとらえていました。

しかし自分が圧勝して総理になることが党をひとつにまとめることになるとの考えでした。
精力的に多数派工作に乗り出していることから真意がうかがえます

では林さんの目は消えたかというとそうは思いません。
自民党総裁選挙は自民党国会議員と党員の選挙であって一般の世論調査では推し量れません。

昨年の総裁選で石破総理、上川陽子さんに入った194票のゆくえがどうなるか注目してます。
情勢はまだ流動的と見た方が良いです。

小泉さんの有利さは新たな連立政権の可能性がいちばんあるところです。
維新に近い菅元総理が背後にいることが大きいです。

維新との連立は大阪を東京のバックアップ機能を持つ第二の首都とする副首都構想がカギです。
とん挫した大阪都構想の焼き直しに過ぎないと反発が出ると逆効果になるかもしれません。

維新と連立となると自民は事実上大阪を捨てることになります。
これを選挙で維新と競合する自民党大阪府連が許すかも小泉票の行方を左右します。

タカ派の高市さんのネックは野党との折り合いの前に連立与党の公明党との相性です。
肌合いが異なると思います。

ましてや野党とは距離感があります。
この難問を解決する一手がないと高市さんは苦しいと私は見てます。

結論は情勢は流動的だということです。
マスコミが流す世論調査報道だけで読むのは危険だと思います。