天寿を全うする

母が103歳で死去してからひと月です。
母の晩年をひとことで語るとすると頭がしっかりしているです。
妻は親族やご近所への義理の果たし方に困ると相談してました。
いつ何時どんな金銭上のやり取りをしたか全部頭に入っていました。
香典やご祝儀を返すのに失礼があってはならないので頼りになりました。
有職故実(ゆうそくこじつ)という古い言葉がありますが先例やしきたりに強かったです。
16日NHKのクローズアップ現代を視ました。
114歳の元女性医師がインタビューに答えてました。
母より11歳もうえでなおかつ頭がしっかりして受け答えにぬかりがないのです。
上には上がいるとたまげました。
戦争はこりごりと語ってましたが実感がこもってました。
奈良県大和郡山では医師が戦地に赴き高齢の男性医師のふたりだけになったということです。
そういえば母の終戦の日についてのひと言も印象に残ってます。
日本が敗れ涙を流したけれど戦争が終わりホッとしたと言ってました。
最後の質問に対する答えに納得でした。
夢は何かを聞かれもう少し長生きしてから死にたいと答えていました。
人間いくつになっても生命力があれば長生きしたいと願うのが本姓だと思いました。
その気力がなくなった時しずかに死を迎えるのが最高の天寿を全うです。
明治大正昭和平成令和の生き証人ですので貴重な語り部です。
今回のインタビューは貴重な記録となります。
明治時代の記憶は幼少期ですのでないでしょうが大正の途中からは明快なはずです。
番組ではおしゃれな洋装に身を固めた写真が紹介されてました。
昭和の初めの頃のファッションの最先端を垣間見せてます。
通常の歴史では語られることが少ない側面が明らかになります。
認知力はいくつになっても磨くものだと思います。
母は新聞を読むことが習慣でしたし脳トレも熱心でした。
それぞれのやりかたで頭を使う習慣があった方がよさそうです。
+筋トレで天寿を全うを目指しましょう。

