教養バラエティー番組を視ながら地頭の良さを考える

お気に入りの番組がふたつあります。
いずれもNHKEテレです。

ひとつは「100分de名著」です。
古今東西の名著をその道に精通されているかたが解説してくれます。

最近視た中では『平家物語』が面白かったです。
深夜4回分を再放送していて録画して一気見しました。

高校時代にこんな講義を聴いていたらもっと興味を持ったのにと思いました。
原文の朗読中に響く琵琶の音色も印象的でした。

「3か月でマスターする〇〇」シリーズも好きです。
7月から9月までは20世紀最高の物理学者のアインシュタインがテーマでした。

私は文系の人間で難しい数式はちんぷんかんぷんですがE=mc²は知ってます。
エネルギーと質量は同じであることを示すアインシュタインが導いたシンプルな数式です。

全12回すべてを視終わった感想はさっぱりわからないでした。
アインシュタインの問題提起から100年以上経過して探求が進んでもわからないことだらけです。

何がわからなくしているのかはわかりました。
物質の根源にある素粒子の振る舞いが未知だからです。

量子力学という分野が謎に満ちているのです。
粒子であって波の性質を持つ量子の世界の解明は端緒についた段階といって良いです。

目に見える世界は全体の5パーセント程度で残りは未知の物質とエネルギーというのです。
わからないのも無理はありません。

「100分で名著」のMCは伊集院光さん、「3か月でマスターするアインシュタイン」の聞き手は福田麻貴さん。
お笑いタレントです。

お笑いの世界で活躍する人の地頭の良さには感心させられます。
秀才の頭の良さとは異なる切れ味があるのです。

問題点を瞬時に捉える反応の良さがまずあります。
それをユーモアを交えて打ち返す技量もあります。

お笑いという芸の世界の奥深さを感じさせます。
笑わせるということは超絶技法であって凡人ではできません。

ふたつの番組は地頭の良さとは何かを教えてくれます。
刺激になります。

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