改めて一に林二に小泉三四が無くて五に高市について
自民党の総裁選が始まりました。
私独自の当選確率は一に林二に小泉三四がなくて五に高市です。
この見方は一貫して言い続けてます。
総裁選を人気投票ではなく日本の政治の構造的な問題として捉えているからです。
総裁選は自民党の国会議員と党員による投票です。
人気のあるなしは影響はありますがそれで決まるわけではありません。
総裁選挙はリアルにその時々の政治の構造を冷徹に見ることが大切です。
今回は自民党総裁選であって実質はそうではありません。
衆参両院で過半数割れしている現状を観れはそれは当然のことです。
野党との協調体制を組めるかどうかが最大の焦点です。
この見方を取った時点でタカ派の高市さんは脱落です。
本人のこれまでの主張にしても支援する勢力からしても野党の主流とは距離があります。
高市さんが総理になったとたんに猫なで声で野党に接近しても野党は腰が引けます。
連立協議はもちろん政策協議についても警戒感が抜けません。
人気の小泉進次郎さんは国民的人気に加え党員の人気もあります。
問題は国会議員の間の評価です。
自民党の国会議員になるぐらいの人物は皆さんそれなりに自負を持ってます。
人気一辺倒で地位を駆け上がってきた小泉さんに対し複雑な心境だと思います。
能力は自分の方がはるかに上なのに人気に左右されているとのやっかみがあるはずです。
国会議員がすんなりと小泉さんになびかない本当の理由だと見てます。
結論は閣僚経験が豊富で安定感のある林官房長官に落ち着くというのが私の見立てです。
野党と話し合いのテーブルを作るのに最も適しているからです。
一気に連立拡大は夢物語です。
1993年の細川連立政権や翌年の自社さ政権の時とは違います。
水面下で剛腕を発揮できるつわものがいません。
当面は政策ごとに協議が続き林官房長官の経験がものを言います。
しかしいずれ連立拡大へと進まざるを得ません。
この超難問を克服できるかで新政権の命運が決まります。

