芸術文化とまちづくり
22日小田急線で登戸で南武線に乗り換えて立川方面に向かい一駅、中野島へ。
2011年の神奈川県知事選挙の時に訪れて以来でした。
近くにお住いの阿部孝夫前川崎市長に会うためでした。
駅近くの喫茶店で1時間ほど懇談出来ました。
阿部さんは10月15日の川崎と足柄の懸け橋コンサートを応援して下さってます。
R7 川崎水のコンサートチラシ (1)
奥様を亡くされ今は一人暮らしで82歳ですがお元気でした。
ゴルフなどを楽しみ悠々自適の様子でした。

ミューザ川崎シンフォニーホールのおもてなしのすばらしさの秘訣をたずねました。
阿部さんは中途半端ではなく超一流を目指したと言われてました。
阿部さんはもともとは旧自治省のエリート官僚で石川県庁に出向したことがあります。
その時に加賀や能登の老舗旅館の超一流のおもてなしを目の当たりにしました。
得た結論はサービス産業は中途半端では駄目というシンプルなものでした。
超一流を目指すのなら徹底し大衆性を売りにするならそれも突き詰めるということです。
この発想を2004年開業したミューザ川崎シンフォニーホールに応用しました。
東京のサントリーホールと提携しおもてなしの水準を上げることに努力しました。
開業当初にベルリンフィルやウィーンフィルといった超一流の楽団がミューザで公演しました。
両楽団からおもてなしを評価されそれが自信になったということです。
川崎はかつて大気汚染に悩む公害都市という不名誉なレッテルを貼られました。
このイメージを芸術文化で塗り替えようとしたのが阿部市長の戦略でした。
音響設備などハード面の充実は当然です。
決め手はおもてなしだと考え磨きをかけたのです。
見事に成功したと言えます。
まちづくりにおいて芸術文化が果たす役割の大きさを示しました。
財政が厳しくなるといの一番に切られがちなのが芸術文化の分野です。
しかしミューザの成功を見るとその考え方の再考を求めていると思います。

