コメ価格の高騰を懸念する

3反の田んぼを耕作してもらっている農家さんから新米が届きました。
猛暑で収穫量を心配しましたが豊作ということでした。

昨年は不作でした。
今年は日中と夜間との寒暖差があったことが良い方に作用したとのことです。


最近は3人の孫たちが食べ盛りになり消費量が増えました。
ジジババも入れて7人家族で60キロ換算で3俵強消費します。


少し前はコメ価格は低迷し60キロで1万5千円前後でした。
それが今年はJAが3万円程度で買い付けているということです。

民間業者はさらに高価格で買い求めているということなので先行きコメ価格は高騰しそうです。
消費者にとっては耳の痛い話です。

ただし農家にとっては悪い話ではありません。
これまでの低価格を考えればこの際多少高くても消費者は我慢してもらいたいと思うはずです。

開成町ではコメ価格の低迷を逃れるために買取価格の高い酒米に転じた農家がいますが異変です。
主食米の買取価格の高騰でブランド品の酒米を除いて主食米の方が高くなる逆転現象が起きました。

先を読んで酒米から主食用に転じた農家もいると思います。
今度は酒米が不足して酒米の方も価格上昇につながる可能性があります。

既に山田錦といった酒米のブランド品は買取競争が生じているとのことです。
コメをめぐる価格の変動は複雑です。

総裁選に出馬した小泉農水大臣は備蓄米の放出のショック療法でコメ価格を人為的に下げました。
しかしその効果は持続しませんでした。

開成町の実態から見ると今後上がることはあっても下がる要素は見当たりません。
小泉農水大臣が記者会見で冷静な対応をお願いしたいと言えば済む話ではありません。

備蓄米放出作戦は効果を失い価格高騰を招いています。
コメ価格の高騰は構造的な問題で一筋縄ではいきません。

小泉農水大臣以外にコメ価格高騰対策を仕切る責任者はいません。
総裁選に飛びつくのではなく目の前の大問題を解決することに全力投球して欲しかったです。