続・東京都議会のお姐開成町に降臨

東京都議の上田令子さんは教養人です。
小池都知事との激突ばかりが話題になりますがそれは一面です。

ことばの合間にちらりと教養を垣間見せてくれます。
都議選の街頭演説で高名な政治哲学者の著書を引用してました。

上田さんのこの作法を拝見して一度開成町にお呼びしたいと思ってました。
並の地方政治家ではないと思ったからです。

26日夢がかないました。
開成町に流れる「気」が上田さんの魂を洗ったようです。

上田さんの開成町訪問記のタイトルは【静謐なエネルギーを頂いた開成町視察】でした。
「静謐(せいひつ)」という言葉を紡ぐところに上田さんの教養が現れてます。

静かで落ち着いているさまを表現することばです。
「静謐」のふた文字で開成町の町柄を言い当ててます。


上田さんと応対した開成町長、議長、元町長の3人の父は全て町長でした。
上田さんは次のように印象を記してます。

「皆様一度は進学就職と学びと社会経験を重ねて生まれ故郷にその、知見を活かし貢献、成果を出し続けています。そこには利権などが忍び寄るスキは微塵もなく(中略)強靭な「ノブレスオブリージュ」がありました。」

「ノブレスオブリージュ」とは社会的地位にはその立場に相応しい義務があるということです。
こうしたフランス語をさらりと使うところが上田流儀です。

上に立つものが自らを律する警句です。
開成町の町柄はそうした気概を持つ歴代のリーダーが議員、町民とともに創り上げた産物です。

地方において「ノブレスオブリージュ」を体現してきたのは名望家と言われる階層でした。
財産をすり減らしてでも地域のために尽くそうとした地方政治家を輩出しました。

GHQによる農地改革でこの階層は基盤を失いました。
同時に多くの地域において「ノブレスオブリージュ」が廃れ政治が乱れました。


開成町は「ノブレスオブリージュ」の伝統が今も息づいている稀な地域です。
このエネルギーが上田さんの魂を洗ったのだと思います。