右傾化する国民世論と自民総裁選
29日の日経新聞で報じられた世論調査を深刻に受け止めました。
日本の国民世論は右傾化が進んでます。
次の総裁高市さん34%、小泉さん25%となってました。
9%とけっこうな差があります。
自民支持層に限ると小泉さん33%で高市さん28%と逆転です。
全体では14%だった林さんも自民支持層では20%です。
自民支持層はタカ派を抑制するような位置取りに変化してます。
ハト派の林さんの支持率が自民支持層では6%アップがそれを象徴しています。
一般の国民世論は自民よりタカ派傾向が強まってます。
自民が保守色を強めることを望む人が3分の一を占めてます。
注目は国民民主です。
世論調査で国民民主を連立相手に望む人が35パーセントで圧倒してます。
高市総理を望む層がいちばん多いことを考慮すると両者はリンクしている可能性があります。
国民民主はタカ派と相性が良いということになります。
2月発表された東大先端研の世論調査が傾向を捉えていました。
30代以下の右寄りの層が国民民主支持へ流れていると分析してました。
日経新聞の世論調査を見て総裁選への影響を考え直す必要があると思いました。
国民世論の右傾化の影響は大きいと思います。
高市さんにはプラスです。
高市さんの弱点は野党との相性ですが世論調査上は国民民主との距離は近いです。
ハト派の林さんにはマイナスです。
党員投票の上積みがままならず決選投票進出を阻む要因として作用します。
林さんは決選投票に残れば主役に躍り出ると見てます。
安定感への評価でハードルを越えられるか微妙です。
小泉さんのマイナス要因は国民世論の右傾化とは別のところにあります。
相次ぐスキャンダルの発覚で票が目減りすることです。
先頭を走る小泉さんに高市さんか林さんの逆転なるかが焦点です。
政局を回す大立者がいないところがわかりにくくしています。
国民世論の右傾化が政治を動かし出してます。
この潮流は押さえておかないといけません。