二宮尊徳思想を世界に発信!


10月になりました。
1日は小田原の報徳二宮神社の例祭でした。

直来の席での草山宮司のあいさつが印象に残りました。
EU=ヨーロッパ連合の初代大統領が参拝されたとのことです。

ヘルマン・ファンロンパイさんでベルギー人です。
5月大阪で開催中の関西万博にベルギー代表団の一員として来日されました。

ファンロンパイさんはベルギーの首相を務めた後2009年から14年までEUの大統領です。
俳句の愛好家として名が通ってます。


二宮神社への参拝はファンロンパイさんと交友のある読売新聞の記者の仲立ちで実現しました。
二宮尊徳の教えの神髄である「一円融合」が話題の中心でした。

二宮尊徳は多彩な人財を集めてその能力を発揮させ江戸時代後期に農村再興を果たしました。
ワンチームとなって成果を上げる営みを「一円融合」ということばに込めました。

ベルギーのような人口1千万の国でも3民族あって調整が難しいところがあります。
ましてヨーロッパとなると多様な民族が入り乱れ利害調整は困難を極めます。

EU大統領時代ファンロンパイさんは「ハーモニー(調和)」を合言葉に運営に努めました。
「一円融合」という言葉の意味を知り心に響いたのだと思います。


ファンロンパイさんが一番驚いたのは二宮尊徳が活躍した時代についてです。
民主主義が定着するはるか前に日本で民主主義的な考え方が提起されたのは驚異的です。

草山宮司とファンロンパイさんのやり取りは二宮尊徳の思想が持つ価値の高さを示してます。
二宮尊徳の思想は世界に通用することを認識する必要があります。

訪日外国人が増加しています。
外国人に日本の伝統的な思想を合わせて伝えることでより日本への理解が深まります。


二宮尊徳の思想はひとつの典型です。
外国人に日本型の民主主義の原点を知ってもらう努力が必要です。

報徳二宮神社をはじめ二宮尊徳に関わる全ての人たちの使命だと思います。
世界に向け二宮尊徳思想を発信する時代です。