自民単独少数政権で行くほかなし

国民民主の玉木代表が首班指名には基本政策の一致が大前提と言いました。
正論です。

立民の安住幹事長は「以前一緒にやっていたのだから」と迫ります。
1993年8月の細川政権の7党連立や1994年6月の自社さ連立が念頭にあるのだと思います。

細川連立政権は小沢一郎さんの剛腕がありました。
自社さ連立政権の時は亀井静香さんや梶山静六さん野中広務さんら猛者がいました。

安住幹事長の腕力は当時の小沢さんの足元にも及びません。
自民党内に猛者はいなくなりました。

麻生副総裁はと思う方がいるかもしれません。
麻生さんの実力のほどは公明の連立離脱をみればわかるようにさして期待できません。

安住幹事長は幻影を追い求めているに過ぎません。
国民民主が立民と行動をともにするのは困難です。

国民民主は国民世論の右傾化の流れに乗り躍進を遂げました。
立民と組むことは逆走するようなもので無理な相談です。

連立劇があるとすれば自民と維新か国民との連立です。
3党連立が実現できれば安定的な国会運営が見えます。

3党は憲法改正や安保・外交・エネルギーで政策合意は十分可能です。
維新がこだわる副首都構想は協議の場の設置で折り合いがつくのではないかと思います。

最大の課題は政治とカネの問題です。
公明が連立離脱する理由としましたのできちんとしないと話になりません。

自民が公明案を丸呑みできれば反転攻勢の足掛かりとなります。
自民がどれだけ現状を危機と見ているかで対応が決まります。

過去2回の仰天連立劇で少数党のトップが総理に就いてます。
総理ポストを渡すことが条件です。

しかし先に述べたように強力な根回し役が不在です。
そもそも時間が足りません。

高市総裁が突き進めば当面は自民単独少数政権で決着します。
物価高など緊急対策を取りつつ連立工作を模索するしか道はありません。

連立工作が前に進まなければ高市総理は早期退陣です。
来年1月の通常国会までしびれる100日間です。