評論政治から実践の政治へ
石破総理が戦後80年の所感を発表しました。
総理は政治家であり実践者のはずです。
政治家なら80年前の歴史を学者のように語ることにとどめてはなりません。
現代と対比し何が課題かを明示しなければなりません。
総理在任中にできたことは何か、また何ができなかったかを省みなくては意味がありません。
現状は自己満足に過ぎません。
トランプ大統領は言動に賛否両論あってもガザの戦闘を止めました。
実践したという意味で政治家です。
本物の政治家であるかどうかはガザの停戦が平和に結びつくかで決まります。
ノーベル平和賞が頭にちらつき欲に駆られ無茶をすると墓穴を掘る気がします。
石破総理は13日の大阪万博最終日、閉会式に出席しました。
人気のマスコットキャラクターに感謝状を渡す姿をテレビ画面で見ました。
しかめっ面の石破総理にしては珍しく満面の笑顔でした。
当初不人気が伝えられた万博の観客数が伸びて採算ラインを越えたとされるからでしょうか。
万博のシンボルである木造の大屋根リングの解体処理をめぐる財源手当ては確定してません。
その他の施設の解体処理も同様だと思いますので黒字かどうかは不透明です。
私をひどく不愉快にさせたのは万博よりも姿を見せる必要がある場所があるからです。
八丈島をはじめ伊豆諸島です。
2週連続で台風に襲われ水不足と停電に住民が苦しんでます。
自衛隊機で急きょ訪問し激励する方が先決です。
評論家宰相を抱えた日本政治は混迷してます。
石破政権は危機の日本に何ら有効な手を打てませんでした。
自民党員のフラストレーションは高市総裁誕生の原動力となりました。
しかしそのエネルギーは自民党政治の安定剤として機能していた公明党の政権離脱をもたらしました。
評論政治は実績は残せません。
しかし永田町は後任を決められず評論家宰相の続投論まで飛び出す始末です。
自民党の劣化を強く感じます。
決断と実践の政治を取り戻さないと混迷はさらに深まります。