孫を抱きながら日本の針路を考える。
孫は、目に入れても痛くないほど可愛いと口をそろえて言います。私もそうした気持ちを実感してます。抱っこすると幸せな気持ちに包まれます。
可愛いさの源は、純粋さにあると思います。罪とか恐れとかそんな悪い思いは全く無く天使みたいな存在であることが人を引きつけます。とても強い力です。
それにプラス、自分とのつながりも意識できるので可愛さが倍加するのだと思います。産まれた時は、誰しも赤ちゃんのように純粋無垢でした。
しかし、人生経験を積むと純粋さの周りにしがらみが着いてきます。競争で追い立てられて純粋にモノを見ることができなくなり心が曲がってきてしまいます。
いつの間にか、純粋さを失った自分の方を本当の自分だと思い込んでしまいます。大人になったとか称して自分をごまかしてしまいます。
しかし、心の奥底にはもっと純粋な自分がいるはずだと微かに感じてます。私は、こんな自分ではなかったはずでもっと純粋な自分だったはずだという感覚です。
孫の純粋さに触れると心の奥底に眠っていた純粋な自分を思い起こさせてくれると感じます。純粋な自分に戻れた気分がして幸せになるのではないでしょうか。
純粋で幸せな自分に戻って、改めて孫の顔を見つめ、孫の成長を思った時にいの一番に祈ることは、とにかく平和な世の中であって欲しいということです。
そして豊かな自然環境の中で、人々が豊かに幸せに暮らせるようになっていて欲しいと心の底から思います。誰もがそのように願っているはずです。
しかし、今の世界の現状を見渡してみるとそうした願いが叶えられるかというと厳しそうです。このような世界にしてしまったのは大人たちの責任です。
イラクやアフガニスタン、イスラエルが占領しているガザ地区での惨状を見ると暗たんたる気分になります。純粋な平和への思いをあざ笑うかのようです。
平和の国、日本もちょっと雲行きがおかしくなりました。中国を敵視するあまり集団的自衛権まで持ち出し緊張感が強くなってきました。
孫が大人になる2025年ごろにどんな様相になっているかを考えますと焦りに似た気持ちを覚えます。国の方針が、舵を切り損ねてしまっていると思うからです。
なによりも平和が大切で。戦争の危険性は、何が何でも摘み取らなくてはなりません。そして緑豊かな国土の保全は国土の三分の二が山林である我が国の責務です。
いつまで原発にしがみつくのでしょうか。原発の無い安全な社会づくりこそ日本の未来です。競争原理ではなく協力と分かち合いに軸足を移す必要があります。
安倍政権に圧倒されてしまって現政府の方針だけが日本の針路だと考えるのは早計です。もう一つの日本像を創る努力をあきらめてはならないと思います。