毒まんじゅう論からみた自民・維新連立政権の火種

読売は71%、共同は64%、高市内閣の支持率が高いです。
女性総理の誕生を国民世論は期待を持って見つめているといったところだと思います。

加えて石破政権が持っていたよどんだ空気感への反動です。
晴れ間が見えた感じといったところでしょう。

ただ世論はころころ変わることを忘れてはなりません。
石破おろしの時は石破総理への期待は高かったです。

小泉純一郎さんのデビューと感じが似ています。
事情が大きく異なるのは少数与党政権ですので内政で当時のような大胆不敵さは持てません。

活路は外交にあります。
日朝首脳会談に意欲と報じられていますが正しい目の付け所だと思います。

気になるのは高市総理のやつれたような顔つきです。
特技は徹夜などという報道もありますが身体がつぶれては元も子もありません。

もうひとつは維新を抱え込み改革をせかされることです。
性急さは墓穴を掘ります。

永田町で”毒まんじゅう”という際どい言葉を流行らせたのは故・野中広務さんです。
2003年の流行語大賞になりました。

最近も”毒まんじゅう”という言葉を耳にします。
大相撲解説の元大関琴風さんです。

横綱大の里の押されると引く悪いくせを注意する時に使ってます。
窮地に追い込まれると流れに飲まれてしまうようなものです。

自民党が維新と連立政権を組みました。
高市政権、”毒まんじゅう”を食らった可能性なきにしもあらずです。

琴風さん流の”毒まんじゅう”論から見れば自民党は引きました。
総理指名選挙で勝つ目的のため維新を抱え込みました。

衆院の比例代表の1割削減を絶対条件として持ち出した維新を丸呑みしました。
大の里が引いて土俵際に追い込まれるのと一緒です。

少数与党政権が選挙制度を強引に変えるのは危険なかけです。
野党に一致結束されれば協議は進みません。

維新との選挙制度をめぐる取引は政治とカネの問題の決着を先送りする策略に見えます。
苦し紛れの当座しのぎは大きな火種になります。