出色の秦野報徳サミット
二宮金次郎の教えをまちづくりに活かしている市町村が年に一度集まります。
全国報徳サミットです。
報徳は二宮金次郎の考え方を象徴することばです。
人と自然に備わっている徳に応えることでよりよい社会を創ろうというものです。
今年は30回目の大会で秦野市で行われました。
体育館の会場は千人近くの参加者で埋まりました。
あしがら平野一円塾のメンバーら9人で参加しました。
一円塾は二宮金次郎を学びながら地域貢献するボランティアグループです。
報徳と聞くとどことなく堅いイメージがあります。
秦野大会は殻を破りました。
中学生が混じった440人の大合唱団による「丹沢賛歌」で幕を開けました。
催しは一貫して子どもや若者が主役となって進められました。

小学生中学生の研究発表がありました。
とてもの楽し気でみずみずしかったです。

休憩時間には中学生たちが各ブースに分かれ参加者と身近にやり取りしました。
ちょっとした学会みたいでした。

5市町の首長のパネルディスカッションの司会は高校生でした。
進行はさわやかでした。
全国報徳サミット秦野市大会宣言は秦野市内の中学生の代表の手で発せられました。
「小さなことからわたしたちにできることを継続的に取り組んでいきます。」
特別講演は映画で二宮金次郎を演じた秦野出身の俳優の合田雅史さんでした。
例年ですと学者が務めることが多い役回りですががらりと趣を変えました。
合田さんは二宮金次郎を演じるのは挑戦だったと語ってました。
映画制作を通じて得たものは絶大だったようです。
フラフラになりながら必死で取り組んだことで金次郎イズムを垣間見たのだと思います。
実践された方のことばは説得力があります。

今回の報徳サミットは間違いなく新たな可能性を開いた出色の出来でした。
これからのサミットのお手本になっていくと思います。

