一筋縄ではいかないクマ被害対応

秋田や岩手では市民の憩いの場である公園でクマの出没が相次いでます。
クマが公園を住みかと考え出すと冬眠も冗談話ではありません。

駆除するにしても対応できる猟師の絶対数が足らないと報じられてます。
補うためにライフル銃を使える機動隊員の配置を決めました。

一筋縄でいかないのはここから先です。
機動隊員もクマは撃ったことなく仕留めるのは簡単ではありません.

猟師にクマの習性を学ばないと対処できません。
機動隊員ですら一から学ぶには手間がかかります。

クマを仕留められるだけのプロ猟師の数は限られてます。
関係者に伺うと熟練の技そのもので習得するのには実地訓練が必須です。

さらに熟練技を持っている猟師は高齢化が進んでいて私たちの地域では80代が主力です。
匠の技は消滅の危機を迎えてます。

免許が取れて銃を持つことができるようになっても面倒だと聞きました。
銃と銃弾は別々に保管しカギの番号は本人だけが知る状況にしないとなりません。

このほかにも行政への報告義務や猟友会への加入に伴う雑務が発生します。
そもそも銃を購入するには最低でも20万程度お金がかかります。

銃ではなくわな猟ならばなんとかなるのではと思いましたが浅はかでした。
わな猟にも熟練の技が不可欠です。

行政がわなを仕掛けたものの1年間も獲物が取れなかった場所がありました。
プロの助言でやり直したら瞬く間に3頭が捕獲できました。

イノシシやシカの話ですが山北町で実際にあった話です。
猟師養成は不可欠でありますが容易ではないことがよくわかります。

昨今のクマ災害が私たちに問いかけている問題は極めて複雑です。
当面の緊急時、中期、長期3段階に分けての対応が必要です。

当面は駆除の徹底、中期は猟師育成、長期は山林の保全です。
都道府県の力量の差が出そうですので国の支援は不可欠です。