漢字の故郷からのお客様

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東京・虎ノ門にある東京中国文化センターで漢字展が今月25日まで開かれています。初日の15日、短時間でしたが観てきました。

中国河南省安陽市にある中国文字博物館の貴重な遺跡の複製や拓本やパネルが展示されていました。甲骨文字から始まり宋代いたるまでの漢字の歴史がわかります。

本物の展示ではありませんが、漢字に興味がある方にとっては興味深い催しだと思います。日本は、漢字文化圏の一翼であるということがわかります。

実は、昨年5月に中国河南省を訪問した際に訪れたことがあります。本気で見出したら一日あってもとても時間が足りません。4123点の膨大な収集に驚きました。

会場で、安陽市人民政府外事弁公室副主任の柳紅英さんと再会しました。昨年の中国訪問の際に私たち訪問団を接待して下さったリーダーの女性です。

小田原市の青少年の書画と中国の子供たちの書画の合同展示会を世界遺産の殷墟で開催してくれました。訪中団にとってもサプライズでした。

闊達でおしゃれなやり手の女性です。雰囲気が中国で会った時と違いましたので一瞬戸惑いましたがすぐに柳さんだと判り、挨拶を交わしました。

柳さんと漢字展の開催のために訪日した文字博物館の副館長の李瞬國さんらは夕方小田原に移動しました。加藤憲一小田原市長らと懇親するためでした。

会場は、小田原市内の日本料理店でした。小田原市と安陽市、友好都市交流ができないか相談を始めたところです。意見交換が行われました。

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李瞬國さんは漢字の名手でその場で筆を取り出席者に字を書いて下さいました。こうしたパフォーマンスを席書というのだそうです。初めて知りました。

日本を代表する歴史と文化の都市を目指す小田原市と漢字の故郷の安陽市が交流を深めることは大歓迎です。着実に交流の輪を広げて欲しいです。

青少年の書画展を交代で毎年開催しています。こうした取り組みを積み重ねて交流のすそ野を広げることから始め、地に足の着いた交流を期待します。

小田原には唐人町もあります。小田原を代表する老舗のういろうは13世紀中国から渡ってきた中国人がルーツだと言われています。

ちょっと足柄上地域に足を伸ばせば、安陽市がある河南省が生まれ故郷だと言われる禹王の遺跡があります。安陽市から来られた人にとって驚きのはずです。

小田原市だけで交流を進めるというのではなく関連する市町が一緒になって中国との文化交流を広げて行く姿勢が大切だと思います。

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加藤小田原市長には、日中文化交流においても県西地域のリーダー役として広い視野から取り組んで欲しいです。大いに期待します。