歴史観の修正という飛び切りの難問に挑む
NHKBSの「英雄たちの選択」のファンです。
過日荒木村重を取り上げていました。
織田信長を裏切ったのが村重です。
卑怯者の権化みたいに言われてます。
番組で歴史観が村重悪人説を助長したとの解説がありました。
明治になって中央集権的な国家を作ることが目標となったことが村重を悪者にしたというのです。
国家を統一しようとした信長は善、歯向かった村重は悪という歴史観が作られました。
目からうろこでした。
歴史観の厄介さを見た思いです。
刷り込まれるとその方向でしか歴史を観れません。

古代中国で最初の王朝を興した伝説の皇帝、禹(う)は黄河の治水に功績があったとされます。
山西省にある治水の最大の難所に禹王廟がありました。
戦前の日本の歴史教科書に掲載されるほど有名な建物でした。
現存してません。
1937年から1945年まで続いた日中戦争で破壊されたと聞きました。
中国側の説明です。
防衛省防衛研究所に戦闘の1年後に撮影された禹王廟の写真があります。
一部損傷はあっても破壊されていません。
日中戦争ではなくその後の何らかの理由で壊されたのだと思います。
しかし日本軍悪人説の歴史観が刷り込まれた中国側は聞く耳を持たないでしょう。
日中間の歴史観からくるわだかまりを解消するには画期となる行動が必要です。
禹王廟の再建は世紀の快挙となる取り組みだと思います。
禹を祀る風習は台湾にも残っています。
日中両国に加え台湾も加わったかたちで再建ができる可能性もゼロではありません。
来年5月開成町で治水神禹王を研究している全国の歴史家が集まる大会があります。
日中国交正常化100年の2072年に新禹王廟の完成!、”妄想”を問題提起することにしてます。

