「教育のまち」をめぐる開成町議会での議論より

5日の午前中開成町議会を傍聴しました。
開成町の原点である教育のまちづくりについて質疑があったからです。

議長経験者でもあるベテランの吉田敏郎さんと新人の清水友紀さんのふたりです。
かみ合った議論が展開されていてほっとしました。

というのもインターネットで他の議会のやり取りを聞いて驚く場面もあるからです。
質問が整理されていなかったりそっけない答弁だったり…。

開成町議会は心配無用でした。
町当局と議員との間で信頼感があることが大きいと感じました。


開成町の町名のいわれは「開物成務(かいぶつせいむ)」です。
物=知識を開いて世のための務めをなすという中国の古い言葉で教育を意味します。

町の名前が教育とはなんと素敵なことだと思います。
明治時代にできた小学校の名前が町の名前になったのです。

吉田さんは教える側の教師の問題について質問しました。
子どもが性被害にあう事件が頻発しているからです。

石塚教育長の熱のこもった答弁が響きました。
年間10回から12回研修を行い5月と7月は自ら講師になったとのことです。

”教師は授業で勝負する””あこがれられる教師をめざす””専門性と人間力”。
熱い答弁でした。

清水さんは部活の地域展開について町の考えを問いました。
開成町はサッカーや吹奏楽などを中心にこの分野で神奈川県の最前線を走ってます。

清水さんは教育のまち開成を象徴する事業へと発展させたらどうかとの提案でした。
子どもたちに聞くとダンスやバトミントンへの要望も高いとのことでした。

全面展開するには財源が必要です。
清水さんは国や県に対しての働きかけを求めました。

山神町長の答弁の声はいささかか弱かったです。
清水さんはもっと気合をと要求しました。

まちづくりの成否は熱量が握ってます。
子どもたちのことを考えたまともな取り組みには必ず知恵が出ます。

教育のまち開成の新展開を目指し情熱で走って欲しいです。
理屈とおカネは後からついてきます。