閉鎖的で特殊な国ニッポン?

世界ランキングで日本が北朝鮮と肩を並べている分野があります。
海外からの直接投資額のGDP=国内総生産に占める割合です。

日本は192位で北朝鮮は195位です。
世界一閉ざされている国と同一レベルとは驚きです。

他の先進諸国と比べるとイギリス39位アメリカ98位フランス124位中国161位韓国172位です。
落ちぶれたとはいえ高度の人財や技術力の集積もあるのに不思議です。

閉鎖的で特殊な国ニッポンを象徴するデータです。
日経新聞の経済教室で4日5日と連続2回にわたり分析していました。

▽市場競争の激しさ▽少子高齢化▽言語▽財政悪化の4つを原因として挙げてます。
どれもこれも構造的な問題です。

政府は53兆円である現在の投資残高を2930年に120兆円30年代前半に150兆円を目指してます。
原因の厄介さを考えると絵に描いた餅に思います。

最近の成功実例は台湾の最先端半導体製造メーカーのTSMCの熊本への進出です。
ただしこの事業は政府から巨額の補助が注がれる国策です。

一朝一夕にはまねできません。
政府の支援を引き寄せるという点は念頭に置く必要があります。

2006年に開成町で実現した富士フイルム先進研究所の誘致が参考になります。
町主導で直接企業に直談判し神奈川県の支援も同時進行で取り付けました。

各地域が自ら動くことが活路を開きます。
棚からぼたもちを待っていては幸運も来ません。

地元にグローバル企業があればそこを通じて情報を探るのは一案です。
無くても適地があるのならば国や県を通じて探ることです。

注意しなければならないのは広域の視点を持つことです。
自分の行政区域だけを考えていては大きなことはできません。

開成町の山神町長は世界的な国際金融機関出身です。
世界の経済動向にも通じているはずですので大勝負を期待してます。